「大事にしたいな、大事にしてくれる人を。」─『消えた初恋』最終回によせて。


今日、ドラマ『消えた初恋』が最終回を迎える。ああ、そう書いていて今寂しくなった。(書いているのは4日前の火曜日。)

この3ヶ月というもの、『消えた初恋』に沢山の発見とときめきと、いくらかの切ない感情をもらっていた。



なんかちょうど、恋をしていた期間だった。私の恋が歩む方向の定まる前に消えた初恋は終わってしまいそうなのだけれど、もうすでに十分すぎるほどたくさん、このドラマにヒントをもらった。


すきなひとが、私のことを大事にしてくれた。

宝物に触れるみたいに、丁寧な言葉で私の気持ちと向き合って、「自分の気持ちを考えるから、少し待ってほしい」と言ってくれた。(まるで井田。)

大事にされている、と思った。恋愛でこんなに大事にされたことあったかなぁと思うくらい、その人は私のことを思い遣ってくれた。その人の思い遣りに触れてから、相手を大事にすることとYESと言うことは決してイコールで結ばれている訳じゃないんだと、やさしい感動を覚えた。

そして、大事にされていると感じた時、青木が作中#8で口にしたセリフが頭に過ぎった。

「大事にしたいな。大事にしてくれる人を。」

青木が教育実習生の岡野から傷を食らってしまったことを知り、「俺から話をしてこようか」と井田が問いかけた場面での青木の答え。8話のタイトルにも起用されているこのセリフが私はすごく好きで。単純な言葉でも真実は表せるのねと、そう感じずにはいられない。


大事にしたい。大事にしてくれる人のことを。そう思った。私のことを大事にしてくれる目の前のこの人を、私は大事に思いたいし私の持ち得るだけの愛でこの人を優しく包みたいと思った。

だから、大事にしてくれたことへの感謝と、「私はあなたに幸せでいてほしいから、ゆっくりでいいし自身の気持ちは大事にしてね。」と伝えた。それが、私の表現し得る最大の愛の形だった。最大の愛を注ぎたくなるほど愛おしい誰かと時間を共有できたことが、うれしくて、心が焼けそうなほど香ばしい匂いのする想いがした。



たとえこの恋が実らないのだとしても、お互いがお互いを大切にしながら自身の気持ちに向き合えたこと自体がすでに尊いのだと、忘れないでいたい。大事にしてくれる人を大事にする、その選択を与えてくれたドラマ『消えた初恋』に、出会えて良かった。

ドラマ『消えた初恋』へ、ありがとう。最終回おめでとうございます!



みちえだくんへ

良く頑張った!You did a great job!!!!!



追記:

恋人ができました。少しでも多く、彼と一緒に笑える瞬間を増やしていけるように、よりいっそう自分を磨こうと穏やかに決意しました。